東大を志望する受験生へ伝えたいこと
僕が東大で一年を過ごしてきたことを踏まえて、東大を受験する受験生の皆さんに考えて欲しいことがあります。
それは
もし東大に受かったとして、あなたは勉強を続けることができますか?
ということです。
ですが、このことを考える前に、まず進振りという制度について、知っておかなければなりません。そこから説明しましょう。
『進振り』って何?
進振りとは簡単にいうと、1年と2年でとった成績を元に、3年以降に行く学科を決めることができる制度のことです。要するに、大学受験のボーナスステージみたいなものですね。
『高校生のうちに行きたい学科を決めるのは無理だ。大学に入ってから進路を決められるなんてなんていい制度なんだ!』
とか、おもってる人いませんか?それがそうとも限らないんです!
気をつけておかなければいけないのは、1年と2年でとった成績を元に決めるということです。つまり、必ずしも行きたいところに行けるわけではないということ。
『じゃあ、いい成績取ればいいだけじゃん。東大うかった俺なら余裕だぜ』と思ってる人。
そんなに簡単じゃないんですよ。
その理由は大きく二つあります。
一つ目は、周りが賢いからです。
東大には優三割規定と言って、教授が良い成績を与えていい人数の割合が決まっています。そんな規定のうちで、日本屈指の学生が競い合うわけです。これでもまだいい成績を取れると豪語できますか?
二つ目は成績は半分運ゲーだからです。
教授によって、いい成績を出してくれたり、出してくれなかったりします。それはつまり、優しい先生の授業だったらいい成績が来るし、厳しい先生の授業だったらいい点数はもらえないということです。全部、実力で解決できるならまだしも、運が絡んでくるとなってはやってられないですよね笑
そんなこんなで、いい成績をとるのは結構、難しいことなんです。
進振り制度の闇をわかっていただけましたか?
あなたは勉強を続けることができますか?
進振り制度の説明が終わったっところで、本題に戻ります。
東大に受かった人は大抵、頑張って頑張って勉強してきた人たちです。皆さんがそこまで勉強に頑張れるのはなぜですか?
それは『東大に合格する!』という目標があるからでしょう。
さあ、やっと東大に合格した、これから花の大学生活だ!と思って大学に入った矢先、待ち受けるのはまた競争です。
また勉強しなければなりません。
皆さんはなんのために勉強しますか?
『あの先生のもとで、あの研究がしたいから!』
そう答える人はきっと頑張れます
『進振りの選択肢をひろげたいから!』
そう考えている人は、果たしてそんな曖昧な目標で勉強できますか?
特に僕みたいにギリギリで合格する人は、人一倍頑張らなければなりません。いい成績をとるためには、興味のない授業も『いい成績が来るから』という理由で履修しなければいけません。
勉強を続けるにはかなりのモチベーションがいるんです。
真面目でいれば済む話ですが、大学受験が終わって燃え尽きてしまう人もたくさんいるでしょう。
だからこそ、僕は東大を目指して頑張る受験生に伝えたい。
本当に東大でいいですか?やりたいことができないかもしれませんよ?
東大を志望する皆さんにはこのことを考慮して欲しいんです。
本当はただ僕が去年サボっちゃったのが悪いんですがね...
でも、せっかく東大に入ったんだから、どうせなら充実した大学生活ををくりたいでしょう???
『大学入っても頑張れるよ!!!』
ぜひ東大に来てください。あなたの未来は明るいです。
『大学でも勉強続けられるか自信ないな』
ちょっと考え直しませんか?
東大生という名声以上に、興味のあることはありませんか?
僕の伝えたいことは、これに集約されると思います。
ただし、最後にこれだけは言っておきたい。
東大にはその名声と同じくらい実力もあるということ。
東大入っても勉強を頑張れるなら、それ以上のことはないんです。
だから、いまから大学を選ぶ皆さんの参考程度になれればいいなと思います。適当に進路を決めるなんて勿体無いですよ!しっかり考えましょう!